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夫の交通事故

20年前、娘が生まれて2ヶ月が経とうとしていた頃、忘れもしない8月31日のことだった。


その頃の私は専業主婦。この日は天気が良く、空は青く晴れ渡っていて、朝から気分良く家事をこなしていた。午前中に近所のスーパーに買い物に出かけたりして、今日は仕事がはかどるなぁと自己満足していたくらい。


昼食を食べた後、リビングで寛いでいた時・・・娘はその時眠っていた・・・、ふいに玄関のチャイムが鳴った。出てみると、当時の夫の会社の先輩が立っている。年もわりと近い関西出身の気さくな方で、結婚式にも来てくださったので顔も知っていたし、夫の話にもよく出てくる人だった。


「落ちついて、驚かないで聞いてね。○○君が事故って病院に運ばれたんよ。今から一緒に病院へ行こう。僕が車で連れていくから。」


何事が起こったのか、状況もつかめないまま、取るものもとりあえず、娘をベビーキャリーに入れ、先輩の車に乗せてもらって病院へ向かった。
彼は病院へ向かう車の中で、簡単に事故の説明をしてくれた。ひとり相撲の交通事故で、車は廃車になるみたいだけど、本人は大した外傷はないようだ、と。
言葉少なく心配そうな顔をしていただろう私に、彼はしきりに「とにかく落ちついて、大丈夫大丈夫。」と言ってくださっていたことを覚えている。


病院はたまたま自宅から数分のところにあり、救急車でここに運ばれたということだった。
病室に入ってみると、夫は眠っていた。
医師に呼ばれ、話を聞きに行くと、軽いむちうちくらいで、特に外傷はないが、頭を打っているかもしれないから、念のためCT検査をしましょう、そのための入院くらいで済むかもしれないが、とりあえず検査をしてみないとなんとも言えない」とのこと。
病室に戻ってみたが、夫はまだ眠っていたので、とりあえず入院のために必要なものを家に取りに帰ることにし、また先輩の車に乗せてもらって、一旦家に戻った。


家に戻る車の中で、私は無意識にバッグの留め金をカチカチと留めたり外したりしていて、また先輩に「落ちついて、大丈夫だから」と声を掛けられた。
家でバタバタと思いつくものをカバンに詰め、今度は自分の車を運転して再び病院に戻った。
もちろんベビーキャリーに入れた娘も一緒に。乳児の娘を病院に連れて入るのは、看護師さんには止められたが、他に預けられる人もいないのだから仕方がなかった。


戻った時、夫は目を覚ましていた。そして、私の顔を見て不思議そうにこう言った。
「西田??なんで西田がここにいるの?」と。
赤ちゃんの娘を見ても、ただただ不思議そうな顔をするばかり。誰の子?と言わんばかりに。


最初は私も目の前で起こっている状況が飲みこめなかった。
どういうことなんだろう?
なんで私のことを旧姓の呼び捨てで呼ぶんだろう?まるで私たちが出会ったばかりの頃のように。
それに、なんで自分の娘を見ても、知らない子供を見るようにしているんだろう?
何が起こっているの???


医師にこのことを伝えに行くと、事故の直後は記憶が錯綜することがあるんです、少し時間が経てばもとに戻るでしょう、と言われたので、そうだよね、大丈夫だよね、と自分に言い聞かせ、とりあえず今日は家に戻るね、明日また来るね、と病院を後にした。


家に戻った頃はすでに夕方になっており、慌てて洗濯物を取り入れる。ひとり洗濯物を抱えながら、ふと気が抜けて、涙が溢れてきた。
「しっかりしろ、私には赤ちゃんもいるんだ、大丈夫、なんとかなる」と、自分で自分に言い聞かせようとしたが、そう思おうとすればするほど、涙が出てきて止まらなかった。


その日の夜、福岡の夫の実家に電話をし、事故のことや夫の様子を伝えると、義父が明日一番でこちらに来ると言う。心配だし、恭子さんも赤ん坊がいるから大変だろうし、男手ではあまり役には立たないだろうけど、病院に行ったりは出来るから、と。


心を落ちつけるために、広島の自分の実家にも電話をしたのを覚えているが、その日の夜は、疲れているのに目が冴えて、なかなか眠れなかった。朝、いつも通りに仕事に送り出した時の夫の笑顔も思い出されてならない。
私を旧姓で呼んだ夫。自分の娘だとわからない夫。
いったいどうなってるんだろう?これからどうなるんだろう?
突然の出来事によるショックと、先の見えない不安が押し寄せていた。




| 私の物語 | 00:51 | comments(0) |
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